第3回「なぎの木」とは?

前回の「いさだ」に続き、私たちが日頃お世話になっている「なぎの木会館」の命名由来について、今回は ちょっとしっとりムードでお送りします。

なぎの木は、マキ科の常緑喬木です。
竜洋町となぎの木のつながりを知るために、遠い歴史に思いを馳せてみることにしましょう。
かつて、竜洋町は天竜川の舟運と江戸との間の回船業によって「小江戸」とまで呼ばれるほどに隆盛を 極めました。
当時、船に関わる人々は、大風が吹いて海が荒れることを何より恐れていたのです。
風雨が激しくなると、人々は一刻も早く風の「凪ぐ」ことを祈り、その願いを「ナギ」の木に託して 植えました。この木は今も、町内の旧家に残っています。

また、なぎの木は、古来より幸運をもたらす縁起の木ともいわれ、奈良の春日大社の神事に使われている ものです。
竜洋町内でも、貴船神社例大祭(掛塚まつりとして有名ですね)で知られる貴船神社に植えられています。
竜洋町と「なぎの木」とは、昔から切っても切れない深い関わりがあったのですね。

そして現代、竜洋町の大構築物となった建物に昔を憶(おも)い、将来への希望をつなげ、公募した名称 の中からこの名がつけられたのです。


何だか音楽とはだんだんかけ離れたテーマになっていってるような・・・。次回こそは音楽にまつわるテーマでお送りする予定です。

ひとことトリビア次回もつづく。



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