第4回 サン=サーンスについて

 今年の虹のコンサートで、クラシックステージで演奏予定の3曲中2曲を作曲している
サン=サーンス。いったいどんな人物だったのでしょう?

 サン=サーンスと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
おひさま燦々、何だか明るい名前だなあ、とか、昔学校の音楽室で見た肖像画の少し広めの額、
とか、「なんたって白鳥!」とか、いろいろ(?)あることでしょう。

 サン=サーンスは、1835年、フランスに生まれました。
彼の経歴は、2歳でピアノを弾き始め、3歳で作曲し、11歳でリサイタルを開き、13歳で
パリ音楽院に入学して、1921年、86歳でこの世を去るまでに膨大な作品を残したという
華々しいものです。作曲した内容も、オペラ、協奏曲、室内楽等幅広いジャンルにわたりました。
 また、彼の活躍の場は作曲活動だけにとどまらず、聖堂でオルガン奏者をしながら音楽学校で
ピアノを教えたり、仲間とともにフランス音楽振興のため「国民音楽協会」を設立するなどして
多くの名誉と勲章を手にしました。
 彼の音楽は、ベートーベンやワーグナーなどあらゆる音楽家の良いとこ取りのようなものであった
だけに多くの支持を受け、名演奏家としての数多くの国外旅行を経て国際的な音楽家として
知られていたのです。

 次回は、そんなサン=サーンスが作曲した【交響曲第3番ハ短調Op.78「オルガン付き」】
についての解説をお送りします。どうぞお楽しみに。
ひとことトリビア次回につづく。



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